見出し画像

【連載】推し活を取り入れたファンマーケティングの話【第3回:ファンの心をつかむポイント】

NAVICUS noteをご覧のみなさま、暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?
推し事応援デザイナーのケイトニーです😉

推し活系イベントが盛り上がる夏真っ只中ですね〜!
ファンの気持ちが昂るこのタイミングに、連載最終回である3回目がやってきました〜🎉
続けて読んでくださっている方、本当にありがとうございます🎶
今回はいよいよファンの心を掴むポイントについてのお話です。

連載1回目から少しずつ触れていたテーマですが、今回はより深く明確に語っていきます。
このnoteを読んだ方がファンの心を理解し、その心に寄り添った考えを身につけてくれたら嬉しいです🌻

もし、今回から興味を持ってくださった方がいたら、こちら⬇︎から1-2回目もご覧になってみてくださいね!


改めてファン心理を紐解いてみよう

それでは、まずはおさらいから始めましょうか。

第1回目では

  • 推し活をするファンにとって、推しとは唯一無二の魅力を感じる心の居場所である

  • 推し活をするファンとは、推される側や企業にとって顧客であり、サポートしてくれる仲間でもある

というお話をしましたね。

第2回目には

  • ファンにとって、キャラクターとは「ただの絵」ではなく、人間と変わらない人格を持った大切な存在である

  • ファンは「キャラクターを世に送り出す人間」よりも「キャラクターそのもの」を重視している

というお話をさせていただきました。

この内容から見えてくるのは、ファンの「推しへの愛の真剣さ」ではないでしょうか。

自分にとって特別に大切な存在を、自分ができる限りの力で応援するのが推し活です✨
傍から見たら推し活を楽しむ姿はワイワイキャッキャしていて、浮かれたイメージがあるかもしれません。
人によっては「ただ遊び呆けているだけ」と捉える人もいるかもしれませんね。

でも、コアなファンになればなるほど推しへの気持ちは大真面目なんです!
「どんなことをすれば、推しが喜ぶいい影響を与えられるのか」
そんなことを日常的に考えるのも珍しいことではありません。

例えば「○○ファンはマナーがいいと思われたいから、どんな場所でもゴミの持ち帰りを徹底している」とか「推しの信念に背きたくないから、どんな些細なことでもズルはしない」とか、直接推し活に影響のない部分でも、人生レベルで推しはファンに影響を与えています。
中には感銘を受け「推しのおかげで○○の素晴らしさに気づき、今ではそれを仕事にしています!」なんて人もいるくらいですからね😲

ちなみに私は推しの「愛を行動で示す姿勢」や「好きな子のためなら、自分がバカにされようが犠牲になろうがひたむきに頑張る姿」をとても尊敬しているので、推しへの愛を全力で行動に示すようにしています!

実は私、以前は自分の推しや推し活について人に触れられるのが何よりも嫌だったんです。
なぜかと言うと、私にとって推しは心の支えとなる大切な部分にいて、それを少しでも傷つけられたり、笑われたり、気安く扱われたりするのが怖かったからです。
誰でも自分のデリケートな部分に触れられるのは怖いですよね。

でも、推しの姿に大きく心を動かされ、NAVICUSの「好き」を肯定する社風にも影響を受けて、今こうして推し事応援デザイナーとして社外発信を行ったり、自身の推し活を仕事に活かしたりすることができています✨

これだけファンが推しに対して真剣に向き合ってるからこそ、ファンの心を掴むには何よりもまず「誠実さ」が重要であると言えるのです。

ファンにとっての誠実さって何だろう?

さて「誠実さ」なんて言っても、サービスを提供する側からしたら誠実でいることは当たり前のことだと思いますよね。
誠実さとは、言い換えるなら「信頼」とも言えるでしょう💡
どの企業も一般的に誠実な対応を取るように心がけていると思いますが、「顧客からの信頼」となるとなかなか得るのが難しく、企業によって差が見えてくると思いませんか?

ファンの信頼に結びつく真の誠実さとは一体何なのか、ここで考えていきましょう。

先ほど伝えた通り、コアなファンであればあるほど推しを真剣に愛しています。
それ故に、ファンは一般ユーザーよりも厳しい目を持っていることもまた事実です。

ここで第1回目のときに伝えた「ファンはサポートしてくれる仲間」という言葉を思い出してください。
企業にとってファンが仲間であるなら、ファンからしても企業は共に推しを推す仲間であるべきなんです。
「推しを推す仲間になる」とは、ファンや推しのことを理解し、愛を持って接するということ。

ここで事例を挙げて詳しく説明しましょう。

こちらの事例は作中で出たアイテムとのコラボということもあり、作品との親和性も高く、ファンからとても喜ばれていました🍜💮
また長くコラボを継続することで、ファンとの信頼関係をしっかり築き上げ、それが売上アップという成功に結びついています。

Xでも以下のようなポストが目立ち、ファンが企業を共に推しを推す仲間として認めていることが伺えます。

ファンに信頼されるには「ここの企業は推しやファンのことをわかっているな」と思ってもらうことが非常に重要です。
この「わかっている感」というのは、企業が推しの情報やファンの気持ちを汲み取り、それに合わせたコンテンツを提供することで醸成することができます。
これは連載1回目でお伝えした「ファンは推しに唯一無二の魅力を感じている」や連載2回目の「見た目より中身(設定・エピソード)に魅力がある」につながることです。

もう1つ事例を紹介しましょう。
今度はファンの信頼を失った失敗事例です。

こちらは事例1とは全く真逆の対応ですね。
作品やキャラクターの設定や世界観にそぐわない宣伝を行ったことで、ファンの信頼を失ってしまいました😨

これに関しては連載2回目の内容がそのまま当てはまる事例です。
キャッチーな宣伝カーのパロディは作品やキャラクターに思い入れがなければ面白く思えるかもしれませんが、ファンからしたら、設定にそぐわないパロディに使われるなんて笑いごとではありません。

キャラクターという存在は、創作物だからといって何をさせてもいいわけではないのです。
ましてや公式という立場がキャラクターに対してこのような扱いをしたことで、ファンは相当ショックを受けたことでしょう。

Xでも以下のようなポストが並び大きな波紋を呼んでいました。

抗議に対してブロックという方法で遠ざけたことも、共に推す仲間になることとはかけ離れた行為です。
キャラクターや作品をリスペクトすることがファンの信頼につながると共に、ファンを仲間と認めることこそが企業に求められています。

更に注意すべきなのは、ファンとの間に築いた信頼は一度失うと回復がかなり難しいということ。
ファンはある種、企業側の人間よりも推しのことをよく見ているので、表だけ取り繕った誠実さはすぐにバレてしまい、ネガティブな印象をあたえます。
また、そういったネガティブな印象はファンの間に一気に拡がりやすいです。
芯の部分でファンや推しとつながり、企業・ファン・推しの三者がよい関係を築くことがファンの心を掴むポイントとなるのです。

ファンが楽しめる余裕を持とう

ここまで読んでくださった方、「推しを尊重して、うちでもバリバリ推し活を取り入れていくぞ〜!!」という気持ちになりましたか?
それ自体はいいことですが、でもちょっとだけ待ってください✋
実はいま、推し活をしているファンの間で、こういう言葉をよく耳にするんです。

「企業に推し活を押し付けられたくない」

推し活が新語・流行語大賞にノミネートされたのは2011年。
本格的なブームになってから3〜4年ほど経ち、世の中に急速に拡まった推し活はまだまだ右肩上がりの人気を見せています。
しかし、ファン達の間では食傷気味になっているのもまた事実なのです。

  • コラボやイベントが唐突に告知され、頻繁に行われる

  • ランダム商法でたくさん買わなくては推しのグッズを手に入れることすら難しい

  • 限定品やレア商品を転売ヤーや普段ファンでない人とも取り合わなくてはいけない

etc……

急いで追いかけなければいけない情報やコンテンツが多すぎて、真剣に応援したいと思えば思うほど、疲弊していく構造になっていませんか?

推し活している人にも当然生活があります。
時間もお金も体力も、もちろん有限です。
何を推して、自分のステータスをどう割り振るのかは、結局推し活をしている本人次第だと思います。
しかし、ファンを疲弊させるのではなく、ファンが楽しむ余裕を奪わない企業こそが、これからのファンマーケティングには求められていくのではないでしょうか。

例えば、イベントであれば遠方から来るファンにも配慮した情報出しのタイミングを設定することや、違反行為に対して毅然とした態度を取ることなどもファンの「推したい」という気持ちを支える上で必要だと思います。
好きでやっていることとは言えど、推し活は多かれ少なかれ「がんばり」が必要になるものだと私は思っています。
(もちろん自分で責任が取れないレベルでがんばりすぎるのは🆖🙅‍♀️です。)
コツコツ継続してきたがんばりが不測の事態で途切れたら、そこで気持ちが折れてしまうきっかけにすらなり得ます。

せっかくファンマーケティングを行うのですから、ファンと短距離走を走るのではなく、長距離走を走るつもりでいた方が強い絆が築けると思いますよ😊

まとめ

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
全3回を通して連載してきた推し活マーケティングnoteはいかがでしたか?
読んでくださった方のご意見やご感想をぜひ聞いてみたいです💖

人それぞれの推し方があるように、ファンとの絆の結び方も色々な方法があると思います。
でも、大切なキーワードは変わりません。

  • 誠実さ

  • 推し(作品・キャラクターなど)へのリスペクト

  • ファンとの共創&仲間意識

この3点が守られていれば、ファンは自ずと信頼を寄せてくれるでしょう。
私も推し活をする一ファンの立場として、これらを意識した企業が増えてくれることを願っています。

noteでの連載は今回でひとまず終了ですが、まだまだ社外発信は行って行くつもりです📢
またnoteを書くかもしれませんし、セミナーを行うこともいいなと考えています。
どんな方法になるかはまだ未定ですが、また読んでくださったみなさんのお目にかかれることを楽しみにしています🤗
そして、今回の記事で推し活案件に興味を持った方、ぜひNAVICUSにご相談ください。
この記事を読んでくださった方と一緒にファンのためのお仕事ができたら、何より嬉しく思います!

【NAVICUSにご興味をもった方はこちらもcheck】
お問い合わせ https://www.navicus.info/contact
コーポレートサイト https://www.navicus.info/
Xページ https://x.com/navicus_jp
Facebookページ https://www.facebook.com/navicus.inc/


SNSや地域プロモーション支援のご相談、新卒・中途採用へのご応募はこちらから