【対談】代表取締役 武内一矢 × 新任取締役 橘浩介が語る入社時エピソードとNAVICUSの未来のカタチ
2018年7月の設立から4年が経過した「NAVICUS」。
創業以来、SNS運用に特化したコンサルティング会社として事業展開を進めてきましたが、さらなる事業成長を目指し、日々組織作りや社内体制の強化に取り組んでいます。
2022年4月には、NAVICUSの人事・採用・経理をはじめとした経営管理部門全体の責任者として橘浩介氏を招聘。
このたび2022年10月に取締役に就任しました。
今回は、橘氏がジョインした背景やNAVICUSに入社して感じていること、今後の展望などについてお話を伺いました。
代表取締役 武内 一矢
2009年に株式会社オウケイウェイヴに入社。Q&Aサイト“OKWAVE”のマーケティング本部マネージャーとして、ソーシャルメディアを中心としたプロモーション戦略を展開。2015年より、株式会社ディー・エヌ・エーにて、アプリゲームユーザー向けのコミュニティ・マネージメント戦略立案、SNSを起点としたプロモーション施策実行を担う。2017年から株式会社トラストバンクに入社し、No.1ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のマーケティング戦略、プロモーション企画、市場分析等を管轄。その後、2018年7月、SNSマーケティングコンサルを行う、株式会社NAVICUS設立。
取締役 経営管理Div ゼネラルマネージャー 橘 浩介
新卒でリクルートに入社し、新規事業開発、子会社設立、M&A、カンパニー経営管理など、経営企画業務に従事。その後、自身での起業も含め、数名規模から300名規模まで、複数のIT系ベンチャー企業の経営に参画。2018年に東京から福岡に移住し、Deloitteグループにて経営コンサルタントとして、九州・中国地方のスタートアップ企業や地場優良中小企業に対し、事業計画策定・資金調達・人材採用・バックオフィス・DX・BtoBマーケティングなど、事業立ち上げや成長期における経営課題に対して幅広くハンズオン支援を実施。
2022年4月にNAVICUSにジョインし、人事・採用・経理・総務等をはじめとした経営管理部門全体を管掌。2022年10月、取締役就任。
NAVICUSの下支え、経営管理部門責任者がジョイン。橘氏を迎えた背景と入社の決め手
【武内(敬称略)】創立後、徐々に組織を拡大してきたNAVICUSは、ちょうど第5期が終わったところです。一年ほど前の段階では、マーケターの採用や育成は順調だったのに対し、組織の下支えであるバックオフィスや経営側、いわゆる管理部門は、育成の仕組みがなかなか作れていませんでした。
これからますます組織を大きくしていきたいフェーズに差し掛かり、「NAVICUSを一緒に支えてくれる幹部をどうにかして見つけたい」という思いから経営管理部門責任者を迎えることを決定しました。もちろん、管理部門でも実務を担ってくれるメンバーは採用できていたのですが、なかなか背中を預けられるリーダー格の方とは出会えず、私の期待値に合う人をどう採用したらよいのか悩んでいました。
バックオフィス業務で頼れる人が見つけられずにいたときに、入社して欲しい人の理想像として描いていたのが橘さんのような人で、そのときのコンタクトが私たちの入り口です。
橘氏との出会い
【武内】元々、橘さんと私は前職時代の部長仲間というか、グループリーダー同士で、私はマーケティング、橘さんは管理系を担当していました。だいぶ広い範囲の業務を担当されていましたよね?私の当時の印象は、本当にカバー範囲が広い方だなという感じで、橘さんのように一通りの業務が受けられて、経営層とも物怖じせず円滑にコミュニケーションが取れる人っているんだなと感じていました。
【橘(敬称略)】そうですね。経理をはじめ、人事、労務、総務、庶務のすべてがまとまった管理グループの責任者として携わっていました。私から見た武内さんの印象は、一緒にお仕事をしていた当時、どちらかというとマーケティング領域でのプロフェッショナルというイメージで、あまり会社経営をされるようなタイプじゃないと、勝手ながら思っていたんです。
その後、NAVICUS設立も含めて、Facebookでさまざまな情報を発信されているのを見て、印象が変わりました。特に「組織」や「人」に注目した仕組み作りに力を入れているということ、かつその仕組みで経営する会社も大きく育っている様子を拝見し、共感できることも多くて経営者としてとても魅力的に感じました。
ちょうど当時私は経営コンサルの仕事をしていたので、どこかで武内さんとコラボできたらいいなぁとぼんやり思っていました。
【武内】それから、橘さんとコンタクトを取り始めたのが、ちょうど去年の10月なので、今から1年くらい前ですね。このときがちょうど、会社の成長ペースについて考え始めた頃で、守りを固めるというか、組織作りをしっかりやらないと拡大が継続できないと考えていたんです。経営も経験していて、管理系も一通り理解していて、NAVICUSの事業にも共感してくれる人を探していて、橘さんしかいないと思っていました。このコンタクトをよい機会にしようと、アピールをさせていただきました。
NAVICUSに描いたイメージとは。「仕組み作り」と「ビジョン」に共感
【橘】当時は私も転職する意思や希望が明確にあったわけではないので、お誘いも社交辞令程度にしか捉えていなかったのが正直なところで……その後、今後の事業展開について一生懸命プレゼンしていただいたのがとても印象に残っています。
経営者としての壮大なビジョンがありつつ、そこに向けて今の事業と接続される現実的な手段もあり、また、僕が福岡に移住した理由でもある地域の課題解決に対する想いや具体的な戦略もあって、大いに共感できました。
私自身、「挑戦者の夢を叶える」ことがキャリアのテーマでもあるので、共感を持って武内さんの描く夢を叶えたいと思えたのは大きかったです。それに、とてもリアルな情報を聞かせていただいたので、武内さんの本気度を感じました。その中で会社の実態も見えてきたことで、それまではなんとなく面白そうだなと思っていたものの、リアリティはなかったんですが、一気に現実味が増しましたね。
【武内】私の本気度をしっかり伝えなければいけないと思いました。今の会社の状況をまとめて事前にお送りするなど、その時点で結構突っ込んだ話もした記憶があります。実際に事業の中身についてはどういう印象でしたか?
【橘】私が前職のコンサルティング経験を通じて感じていたことが、地域のスタートアップでは、マーケティングに予算をさけなかったり、持続性に重きを置くようなところがあったり、人との関係性をしっかり作っていくことを重視していることでした。
その観点でいうと、SNSという手法は地域文脈でもそうですし、マーケティング市場全般から見ても重要だと感じています。そういった事業でNAVICUSは、大企業や有名企業などとの実績もしっかり作られているので素晴らしいと思いましたし、事業のビジョンに興味を持ちました。
また、個人的にはSNSマーケティング自体に直接関わったことがなかったので、そこをより深めて知っていきたいと思ったことも、大きなポイントだったと思います。
このメンバーと「一緒に仕事がしたい」と思ったのが決め手
【武内】その後、NAVICUSのメンバーと話をする機会を設けましたが、みんなが橘さんのことを人柄もよくて、一緒に働きたいと感じたと盛り上がっていました。実際にメンバーと話したときの印象はいかがでしたか?
【橘】私も過去に経営をしていたとき、素直で誠実で正直な人といった人間性を重視したメンバー集めを大事にしていましたが、NAVICUSのメンバーを見て、同じような印象を抱いたのを覚えています。初めてお会いしたのに、今まさに業務で困っていることを感情を交えて話をしてくれて、人間性の部分がとても伝わってきました。
色々な会社で仕事をしてきましたが、やはり誰とどんなチームで働くかは絶対に外せない重要なポイントだったので、こういう人たちとだったら一緒に仕事をしてみたいなと感じられたこと、そして、こういう人を採用している会社、ないし経営者である武内さんとなら実現したいものを一緒に目指して行けそうだなと感じられたことが入社の決め手になったと思います。
橘氏が感じた、人や組織に対する投資力とは
合理的に考えられたさまざまな仕組みづくり
【武内】実際ジョインしていただいてから感じていることや印象に残っていることは何かありますか?
【橘】この規模感とかこの事業フェーズにしては、仕組み作りや必要なところで特に人とか組織に対する投資に関してすごく力を入れてやっているなと非常に強く思いました。社内のコミュニケーション施策やパーティー作りのための福利厚生制度、各種サーベイや社外研修など、私がこれまで関わってきた会社と比べても、かなり多くの投資をしていると思います。
それも、単に打ち手の数や投資額が多いわけではなく、一つ一つをしっかりと合理的に考えてしっかりと仕組みに落とし込む。そういった意味で、しっかりと投資をしている、力をかけているところはすごいなと、実際に入社してより強く感じました。
50人の壁をクリアするため、更に磨きをかけたい
【武内】逆にここはもっと強化した方がいいと思った部分はありますか?
【橘】一般的に30人の壁、50人の壁という言葉がありますが、NAVICUSはまさに、この50人の壁といわれるタイミングに差し掛かってきたところです。おそらく、30人の壁をスムーズに超えてこられたのは、この組織の作り方やそこに対する投資を非常に上手く、かつ意識してやられてきたからだと思っています。
次にくる50人の壁は、もう一段大きな壁になるのが一般的だと思っていて、制度や仕組みをより磨きこんでいく必要があると感じます。今まであったものに加えて、さらに細かいところをブラッシュアップしていく必要がありそうですね。評価制度や人材育成の仕組みのレベルアップや、タイムリーな経営管理の仕組み作り、いわゆるDXやデジタル化といった観点のオペレーションの効率化などもそうだと思います。これからやっていかないといけない、細々とした課題が出てきているところかなと感じますね。
新しい組織のモデルへ。事業成長に向けこれからを考える
【橘】50人の壁は組織、仕組みの話ですが、事業成長のところにも取り組みたいですね。いわゆる「非連続の成長」と呼ばれる部分ですが、本業が今までしっかり伸ばしてこられていた分、次のジャンプにつなげるためには、どういった新しい事業に取り組んでいくか。そこを伸ばしていくために誰がどういう役割を持ってパワーをかけていくか。そういった次の非連続の成長に取り組んでいくためのアイデアや方法は、まさにこれから考える必要があると捉えています。
【武内】橘さんに入っていただくまでは受託ビジネスが主で、クライアント様のお仕事をいただいて、それに対応できる手数・レベルのメンバーを揃えていくことを積み上げて組織を伸ばしてきました。その強みは大事にしつつ、我々のやりたいこと、特に「明日が楽しみになる居場所をつくる」取り組みや、地域のプロモーションを通じて、色々な武器を増やしていきたいと思っているので、ぜひ一緒にやっていきたいです。
橘さんがジョインしたことで、バックオフィスなどの管理部門を安心して任せられる状況になったので、10月に設立した長崎での新法人「NAVICUS九州」など、私自身が新しい取り組みに注力できるようになったのは、すごく大きな変化でしたし、支えですね。
【橘】バックオフィス周りに関しては、今はまだ足元を固めているところですが、他社に真似をされるようなバックオフィス、私は「クリエイティブなバックオフィス」と呼んでいるんですが、そういったもう一段上のステージに上がっていける仕組みを作っていけるといいなと思っています。自分たちの力で新しい組織モデルを作っていける会社を目指したいです。
これからのNAVICUS。2人が目指す未来のカタチ
NAVICUSのノウハウを発信し、地方の雇用を増やしたい
【武内】今のNAVICUSだからできそうだとか、ご自身としてやりたいと思っていることで具体的なものはありますか?
【橘】ずっと東京で働いていたんですが、元々地方創生や地域を元気にするといった文脈に対する興味が強くあって、福岡に移住してきました。武内さんとのご縁もそうですし、やはり地域軸、地方軸での取り組みを、より強化していけると面白いなとは思います。
私自身、地方でベンチャー人材の雇用を増やしていくみたいなことをテーマとして持っているので、NAVICUSでも当たり前としているフルリモートで働くだったり、首都圏の仕事もしながら地域の仕事もするだったり、また首都圏のノウハウを地域に還元していくような取り組みは、まさに私のテーマとも一致しています。いろいろなビジネスモデル、サービスの形を模索しながら、会社を強化していきたいです。
【武内】Uターン人材がそうですが、リモートワークによって地域に人を送り返す、自由なところで働ける環境を作るといった流れは、NAVICUSで実現できている部分だと思います。北海道から沖縄までスタッフがいて、日々仕事をしているのも、我々自身が可能性を感じている部分でもありますからね。そこは、他社さんや色々な組織に、NAVICUSのノウハウや経験を上手く生かし、広めていきたいです。デジタルのマーケティングスキルを持った人が地域にいること自体、価値がすごく高いことなので、私達が発信していけるといいですね。
あとは、私自身としては人を育てていく、世の中を良くする人材をどう作っていくか、というところを人生のテーマとして持っているので、今後は教育そのものに関わるような事業もやりたいです。今のNAVICUSと、今後やっていきたい新しい事業の中でも、ぜひ一緒に取り組んでいけたらなと思っています。
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